こんにちは。Kazheyです。
今年もいよいよこのシーズンがやってきますね!
秋の荒食い!!
春のバチ抜けシーズンと並び、シーバスが爆釣するこの秋の荒食い。
これからルアーフィッシングを始められる方にとっても、この秋のシーバスはハズせません!
今日は、これからシーバスフィッシングを始められる方に向けて、秋のハイシーズンを切り口にその攻略法をザックリと解説していきたいとおもいます。
- シーバスの季節ごとの行動がザックリわかる!
- 秋の荒食いの攻略法がわかる!
- 秋の荒食いにオススメのルアーがわかる!
目次
まずは知っておこうシーバスの季節ごとの行動
釣りをこれから始める方にとって、スズキというと海の魚のイメージが強いとおもいます。
しかし、この魚を知れば知るほど、そのイメージは覆されることでしょう。

秋の荒食いを知る前に、もう少しシーバスという魚について知っておくことがあります。
シーバスは回遊魚と違い、国をまたぐ程の大きな移動はしません。
その為一年を通して釣ることが出来る魚です。
しかし、いつどこにいっても釣れるといった簡単な魚ではないことも事実です。
一年中シーバスフィッシングを楽しむには、四季を通したシーバスの行動を知る必要があります。
それを、釣り用語では「シーズナルパターン」と呼びます。
秋の荒食いを解説する前に、ザックリとシーバスのシーズナルパターンを解説していきます。
シーバスのシーズナルパターン「春」
後述する冬の産卵による回復に向かう為、沖合から潮に乗って徐々に湾内に入ってくるこの季節。
産卵によって体力を使い果たしたシーバスでも簡単に捕食できるようなアミ(小さなエビのようなエサ)やバチ(ゴカイの仲間)を積極的に捕食しはじめます。

夥しい数のバチ。赤っぽく見えるのがオスで、緑っぽく見えるのがメス。
年明け頃~5月中前後までこのシーズンは続き(大阪湾などは6月まで続く)、大型河川(東京で言うと荒川、多摩川)から中規模河川(旧江戸川・中川・隅田川)から、各運河で数釣りが楽しめる、初心者に向いた季節です。
シーバスのシーズナルパターン「夏」
徐々に水温が上がり、河口や運河が青潮や赤潮といったプランクトンの大発生が起こるこの季節。
食味では夏が旬とされていますが、釣りのシーズンでいうとプランクトンの大発生により水中の酸素量が激減し比較的厳しいシーズンです。
潮通しの良く比較的水深のある港湾部で、日陰にベッタリついていることも多く、ジグとよばれるルアーで岸スレスレを落として狙う「岸ジギ」と呼ばれる狙い方。
もしくは遡上した小魚や水温が低くフレッシュな水を求め河川上流域にてシーバスを狙う事で釣果が上がります。
夏場はシーバスの着き場が比較的限られており、あまり初心者に適したシーズンとは言えないでしょう。
シーバスのシーズナルパターン「秋」
水温が下がり始め、河口がサッパやイナッコといった小魚に溢れるこのシーズン。
産卵を控えたシーバスが競うように捕食を始めるのが秋の荒食いシーズン。
日が暮れて、河川にかかる橋に明かりが灯る頃、明暗付近で積極的に魚を捕食する音が聞こえてきます。
このシーズンも、初心者のシーバスデビューに適していると言えるでしょう。
シーバスのシーズナルパターン「冬」
荒食いを終えると、11月下旬ごろから徐々にシーバスは沖合の深場に移動し、産卵を控えます。
そうなると、あれだけ賑わっていた秋の荒食いもウソのように静かになり、産卵に関与しない20cm以下のセイゴだけが運河、河川に取り残されます。
逆に、冬のシーバスは沖合でボートで狙えると言えます。
ジギングと呼ばれる釣り方で、12月~1月初旬のメインシーズンだと多い時で100匹以上は釣れることもあります。

冬のジギングシーズンでの1本。良い時に当たれば1日100本も夢ではない。
岸釣りでは厳しいシーズンとなりますが、ボートでは比較的イージーに釣れるシーズンです。
チャンスを逃すな!秋の荒食いは強気のタックルで行こう!
秋の荒食いについてはざっくりと解説した通り、産卵を控えたシーバスの捕食時期&サッパ、イナッコなどの小魚が大量に河川や運河に寄ってくるシーズンです。
ここでは、秋の荒食いに備えたタックルについて解説をしていきます。
攻めの姿勢のタックルで。太い糸は正義。
秋の荒食いシーズンは橋の明暗に集まる小魚を捕食するシーバスを狙う事が多いです。
その為、橋脚や杭などに擦られてしまう可能性が上がります。
糸も一回り太いもので挑むと良いでしょう。PEは最低でも1号、ゴリ巻きで獲れるように1.2号で挑んでもいいですね。
その際リーダーは20LB~25LBのフロロを選ぶと良いでしょう。
ナイロンの場合は16LB。先にフロロカーボンの20LB~25LBのリーダーを結ぶと擦れて切れるリスクを減らすことが出来ます。
ロッドはMLクラスで充分ですが、15cm以上の大型のベイトを捕食している場合、ビッグベイト等も投げられるM~MHクラスのタックルもあると良いでしょう。
カラーよりもシルエット。ベイトのサイズに合わせたルアーを常にセレクト。
荒食いシーズンは、オカッパリでも時に50匹以上の釣果が上がるほどの爆発力があります。
しかし、それはしっかりとルアーと時合い、その他条件がピッタリと重なった時の話。
その第一歩として、ルアーをシーバスが捕食している小魚に合わせていきましょう。
ここで、僕が秋爆を経験し、かつ東京湾内でも実績の高いルアーを、ベイト別、サイズ別にご紹介します。
秋のメインベイト:サッパ

コノシロに似た平べったいベイトですが、コノシロほどサイズは大きくならず、コノシロの特徴である背びれの軟条(糸状のヒレ)が伸びないのが特徴です。
全長は最大20cm前後になりますが、東京湾内でよく見られるのは3~10cm前後のものが多く、5~9cm前後のサッパの群れが広範囲に河川を覆いつくす姿は圧巻です。
サッパをイメージしたルアーセレクト(例)
【タックルハウス:キーパプース】
近年東京湾内で爆発的な釣果を上げているルアー。
小型のサッパを捕食している時には連発することも。
表層に出切らない時等低活性時に強さを発揮する。
アクションは、タダマキで使える為初心者にも扱いやすい。
もちろん、トゥイッチを入れてバイトを誘う事も有効。
【バレーヒル:邪道 スーサン】
「モシモシカメヨ♪」のリズムに乗せて竿をチョコチョコっとトゥイッチさせる通称「モシカメメソッド」で有名なスーサン。
そのトゥイッチに合わせてギラッギラッと艶めかしく光るスーサンに思わず口を使ってしまう!昼でも夜でも、有効なパターンです。
【マングローブスタジオ:マリブ78・68】
強すぎないスイミングアクションと簡単に一定の層を引ける、ミノーとシンペンのいいとこ取りのようなマリブ。
78は水面直下~80cmをキープ。
一回り小さい68㎜のマリブ68は、少し浅めの60cmをキープ。
ベイトサイズやレンジ(層)に合わせて使い分けてもいいですね。
【ノースクラフト:エアオグル70SLM】
中層~ボトム(底)付近にバイトが集中している時に。アクションは、リフト&フォールで強さを発揮する。
唯一無二のスラロームアクションで、通常のルアーに反応しない時に効果絶大。
【ラパラ:トゥイッチンマレット】
マレット(ボラ)と名はつくものの、アクションも見た目も、そのまんまサッパ。
エアオグルがボトム付きの攻略ルアーならば、トゥイッチンマレットは表層で効果を発揮。
ゆるやかにS字を描き表層を引くことが出来るので、シンペンで出切らない程活性の低い時。爆釣時、シンペンからのルアーローテーションに最高です。
秋のメインベイト:イナッコ

春に生まれたボラの幼魚も、秋になると9cm~14cm前後に大きく成長します。
比較的大型のシーバスは捕食するベイト(小魚)も大きくなる傾向にあります。
数こそはそうそう釣れませんが、一発ここでランカーを狙ってみてもいいですね。
イナッコをイメージしたルアーセレクト(例)
【ガンクラフト:ジョインテッドクロー148F】
言わずと知れた元祖S字形ビッグベイト。シーバスでも効果は絶大。
投げるのにはそれなりのタックルが必要ですが、流れ込みや橋脚など、ここぞという一級スポットに着くランカーシーバスにはもってこいです。
【エバーグリーン:シードライブ】
比較的ライトなビッグベイト。
扱いやすくスロ~デッドスローでナチュラルなS字を描く。
ビッグベイト初心者でも使いやすい実績ルアー。
【ダイワ:モアザン スイッチヒッター 105f】
立ち上がりの良い重心移動システムと空気抵抗を抑えたフォルムで抜群の飛距離と操作性を両立させたフローティングペンシル。
緩やかなS字をタダマキだけで演出できる。
流れの変化であえて不規則的に起きるS字蛇行で不意なバイトを誘う事も可能。
僕も、このルアーで運河のイナッコパターンでランカーシーバスを釣ることが出来ました。
秋のメインベイト:コノシロ
サッパより大型の扁平なベイト。サッパより沖合を好み、ボートシーバスではメインベイトにもなる20cm前後の大型のベイトです。

コノシロをイメージしたルアーセレクト(例)
【メガバス:コノシラス】
その名の通り、コノシロパターンに特化させた大型バイブレーションプラグ。
大型でありながらゆっくり巻いて泳層をキープさせることも出来るので、コノシロの群れに合わせて大型のシーバスを誘うことが可能。
11月以降のボートシーバスランカーパターンでは1つは持っておきたい。
【ガンクラフト:ジョインテッドクロー148F】
イナッコパターンでも有効なジョインテッドクローは、コノシロパターンでも嵌ることがある。
表層で反応があるときに、フローティングモデルをチョイスしても面白い。
【エバーグリーン:シードライブ】
ジョイクロ同様、もちろんシードライブもコノシロパターンに有効。
ルアーローテーションの1つに、タックルボックスに入れておこう。
【ジャッカル:ビッグバッカー】
今やボートシーバス、沖堤では外せない鉄板バイブレーション。
その大きさから、コノシロパターンのランカーシーバスから、青物でも実績ありのルアー。
【メガバス:ヴァタリオンSW】
扁平シルエット+ジョイント形状という珍しいビッグベイト。
ゆっくりと竿をあおってジャークを入れることによってギラッギラッと強烈にフラッシングを起こす。
他のコノシロ系ルアーでアタリがない時に如何でしょうか。
秋のメインベイト:落ちアユ

出典:PIXTA
春に遡上した稚鮎が河川上流部で大きくなり、産卵を終えて寿命が尽き流れてくるアユを落ちアユと呼びます。
瀕死の状態、もしくは死んでいる為流れに逆らう事はほとんどなく、シーバスにとっては容易に捕食出来る格好のベイトとなります。
春にアユの遡上が確認できた河川は秋にも落ちアユパターンが確立される可能性が大きいので、これも見逃せないベイトです。
河川の水温が20度を下回る9月末ごろがシーズンで、15度を下回ってしまうと終了です。
10cm前後から14cm前後が目安なので、それらに合わせたルアーセレクトをしていきましょう。
落ちアユをイメージしたルアー(例)
【ベントミノー106F】
死んだ落ちアユを食べている時に最適。
独特なフォルムで、浮かべた姿はまさに死んだ魚そのものです。
上流に向かってキャストをし、(アップストリームキャスト)流れに乗せて浮かべているだけでボコッと出るその釣り方は心臓バクバクです!
【コモモ 125 カウンター】
流れのある河川の中で、バタつく動きを抑えたkomomo 125 カウンター。
出来るだけ動きを抑えたモデルの為、落ちアユを狙っているシーバスに違和感なく口を使わせることが出来ます。
その他秋爆に外せない必須ルアー
サッパパターンやイナッコパターンなど特定のベイトに強いルアーも沢山ありますが、以下のルアーは特に汎用性が高く、必ず持っておきたい実績ルアーです。
まずはこれから!というルアーも多いので、参考にしてみてください。
【マリア:タイトスラローム】【メガバス:X80】
岸キワキワを歩きながら攻める通称「テクトロ」やボートシーバスで定番のルアー。
デイゲームや運河のナイトシーバスで威力を発揮する定番ルアー。
【コアマン:VJ】
困った時のVJ!
ハードプラグでは出せないナチュラルな動きと波動で、何を投げても食わせられない時の最終手段として持っておいて損はありません。
【スネコン】
ヘッド部分の独特なキールで水流を受け、蛇のように艶めかしい動きを演出。
特に流れの強いエリアでは強力に効く事があります。
【ロンジン:レビン】
秋の明暗には欠かせないルアー。重量のあるボディとナチュラルな動きで、遠投が必要な河口、大型河川には必携です。
【ダイワ:モアザン スイッチヒッター 85S】
レビンに並ぶ重量&コンパクト系のシンペン。
こちらも、秋の明暗には欠かせないぶっとび系ルアーです。
クリア系~チャート系まで、様々な色を持っておくと強いです。
【タックルハウス:ローリングベイト】
やっぱり定番ローリングベイト!
表層からボトム(底)まで、タダマキで使えるオールマイティールアー。
何を投げても反応しない時、思いがけず連発することもあります。
目指せ釣果2桁オーバー!ここを狙えば間違いない!?
秋の荒食いは、海から遡上してくるサッパやイナッコといったベイトを追って積極的に捕食をはじめます。
比較的広範囲で釣れるこのシーズンですが、外せないのが河川です。
暗くなると中~大型河川の国道などが走る橋に明かりが灯り、その明かりにベイトが集まってくると、それを捕食するシーバスの激しいボイルを目にすることができます。
また、魚は流れに逆らって泳ぐ性質もあり、下げ時合いの場合は明暗の上流側、上げ時合いの場合は逆に下流側で釣果が上がります。
その為、時間を考えてエントリーするのが確実に魚を釣る鍵となります。
ただ、明暗でなければ釣れないかと言うとそうではなく、流れの当たる水門付近や、浅瀬の絡む牡蠣殻、杭周りなど細かな変化を見逃さず流していくと、思いがけず大型のシーバスに
出くわすこともよくあります。
そして10月に入ると、運河筋でもコンスタントに魚が釣れ始めます。
橋脚のヨレや岸沿いをシャッド系で通したり、ビッグベイトを潮の流れに載せて流していくと…ドン!というシビレる展開もあります!
いついけば釣れる?潮回りの話。
通常、大きな潮回りで魚の位置は大きく変わってきます。
東京湾奥では9月2周目の大潮周りが目安で、サッパやイナッコなどの遡上が確認できましたらシーズンインと言えるでしょう。
しかし、予想以上に大潮の流れは速く、思ったところにルアーを流せないという事もあるので、初心者の方は中潮・長潮等潮のゆったりした日を選ぶと、時合いの長さも
あいまって釣果に恵まれる可能性も高いです。
上げ潮なのが、下げ潮なのか。
その日によって傾向が大きく変わる為一概に言えませんが、上げ潮にのってベイトが遡上してくることがある為、スレていないフレッシュなシーバスの群れにあたり、爆釣する経験も
何度もあります。
その他条件
大雨
9~10月の台風シーズンになると、一時的に濁りや酸素濃度の上昇、弱ったベイトが流れてくるなど、活性が一気に急上昇します。
都内の運河筋では、このタイミングで魚が逃げ込んでくるのか爆釣を経験することもめずらしくありません。
ただ、思いがけない増水に当たってしまう事もあり、水位がある程度落ち着いてから釣りをしましょう。
暴風警報などが出ている時は釣りを控えるなど安全第一なのは言うまでもありません。
まとめ
秋には産卵を控えた大型のシーバスがヒットする確率が増えます。
また、コンディションの良い魚も多いので、引きも他のシーズンに比べ強いのも特徴的です。
まずはタックルを見直し、ラインの巻替えやフックの交換などを済ませておきましょう。
また、橋周りや明暗を攻める事も多いこの季節です。
トラブルも多くなってきますので、橋に引っ掛けることや、橋を渡る人にルアーが当たるなどによって釣りが禁止になってしまう事のないように、無理のないキャストを心掛けるといいですね!
くれぐれも、安全には気を付けて秋の爆釣を楽しんでください!
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